takkarの日記

現実ばっかみてたらそんなもんなぁ、一歩も前に出ねえよ

【初めてのヒッチハイク体験談】完全素人の私が岩手→東京間をヒッチハイクした話

どうも毛布4枚は無いと眠れないtakkarです。

そういえば思い出したんですけど、社会人一年目の10月第1週の三連勤で、岩手→東京をヒッチハイクした体験談です。初めてヒッチハイクする人の参考になればと思います。

前半はヒッチハイクのコツ、後半はリアルな体験談という構成になっています。

1.まず10月の盛岡の夜は寒すぎた。上だけでも服4枚着込んでましたが、リアルに歯ガチガチ鳴らしてました。ヒッチハイクビギナーの皆さんには季節に合わせたコーディネート選びが大事です、と伝えたい。


2.ヒッチハイクの方法ですが、場所選びも重要です。というのも、
ヒッチハイクしてて「おう乗ってくか?」みたいなことには滅多になりません。

高速に入る道路の手前で待機し、信号機待ちの車を狙います。
なぜなら高速に向かっていく道路で止まって「おう乗ってくかい?」となるわけがないからです。

信号機待ちの車達に「ヒッチハイクしてます」の文字が書かれた、スケッチブックを見せましょう。

クルマ一台一台に説明する暇なぞありません。でっかい文字とジェスチャーで、ドライバーの視線に訴えかけましょう。


3.スケッチブックの書き方ですが、とにかく大きく、一目で分かるように書きましょう。

ペンはもちろんマジックの極太一択です。紙一枚に全て書くのではなく、横にした
スケッチブックのリングを挟んで
上のページに「ヒッチハイクしてます!」
下のページに「〇〇方面行き」です。

〇〇に行きたいと書くと「そこには止まらないんだよな〜」とドライバーが載せてくれるチャンスを減らしてしまいますヒッチハイクはとにかく乗せてもらうことが重要です。

4.また清潔感も大事です。とは言ってもちゃんと風呂入ってから始めたくらいですが、身なりには気を使ったつもりです。こいつ危なそうだな、不潔そうだなという負の感情を抱かせないようにしましょう。



では私の体験談です。
後述しますが、私は突如その日にヒッチハイクすることが決まりました。

本当にこの日本でヒッチハイクをして、乗せてくれる人なんているのだろうか…という不安ばかりでした。ホームセンターでスケッチブックとマジックを買い、なるようになるさと盛岡へと向かいました。

盛岡駅に到着した私は、タクシーで高速のインター前に降ろしてもらいます。星が見える凍えるような空の下、ヒッチハイク開始です。

初めて乗せてもらったのは開始して1時間程でしょうか。記念すべき1台目の家族連れが乗せてくれました。本当に乗せてくれたと感激しました。

が、私の伝え方が悪く、高速に乗るのではなく、違うインターまで向かわせてしまいました、、。結局、最初のインターの方が車通りが多そうだと、元のインターまでまた乗せていってくれました。ご迷惑おかけしました。

次に乗せてくれたのは20代のカップル。ヒッチハイクなんて初めて見たので成功して欲しい、その一役を買いたいと乗せてくれました。そのカップルは高速には乗らないものの国道を運んでくれました。見知らぬホームセンターで降りて別れました。

土地勘もなく、あてもない夜11時。携帯でインターまで徒歩60分の文字があり、歩き始めました。寒いし、辛かったです。

歩いていると車が歩いている私の隣で止まりました。「もしかしてヒッチハイクしてない?乗ってく?」私が歩いているのを素通りしたのですがもしやヒッチハイクしているのではと引き返して乗せに来てくれた方です。

3台目に乗せてくれたこの人との会話がヒッチハイク全体の中でで一番!印象に残りました。年は一つ上の女性の方で、車に乗ると「全く知らない人だからできる会話しようよ。」とのこと。

聞くと大学の教授と不倫をしていた。教授は離婚調停中だが、なかなか奥さんと別れてくれない。そんな時、現在の彼氏が俺にしとけと告白してきた。別にいいかと付き合っているが、出会い系でものすごく趣味の合う人と出会ってしまい、最近野球観戦に行った。乗り換えようと思っているという話を聞きました。

正直すげえ面白い話するじゃんこの人と思って聞いてました。インターの最寄りのコンビニに降ろしてくれて別れを告げました。

インター前で誰か乗せてくれないかと耐え忍んでいるところ、会社員の方が乗せてくれました。この方、高速には全く用事はないのですが、一番近くのパーキングエリア(以下PA)まで乗せてくれました。なんていい人でしょうか。ナイスガイでした。


PAで待っているのが一番辛かったです。トイレ休憩ぐらいにしか寄らない、つまり乗せてくれるチャンスがそもそも少ない場所です。時刻は深夜2時ごろ。本当に心細がったです。

そんな時男性が話しかけてくれました。5台目に乗せてくれた方です。「もしかしてヒッチハイク?家族で乗っているから乗せてもいいか奥さんに確認してくる」と言い、奥さんの許可が下りて乗せてくれました。奥さんは子供達が寝ているから静かにしてくださいねと言っていました。

家族連れでも乗せてくれる優しい人もいるもんだなと感じました。大きめのサービスエリア(以下SA)に降ろしてもらいました。

SAでは比較的早めに乗せてくれる人が見つかりました。6台目はトラック運転手の方で、車に関していろいろ教えてくれました。

基本的にトラックの運転手はヒッチハイクを乗せないそうです。会社を背負って仕事中であるから、何かあった時の責任が取れないから基本的にヒッチハイク不可だそうです。
また、高速でトラック同士すれ違うこともあるので「あ、あいつ乗せてる」と思われたくないそうです。

あと他にも自動車の事故の原案は、突き詰めてくとぜんぶ寝不足だ。ちゃんと眠い時は寝なくちゃダメだと教わりました。私は未だにその言いつけを守って無理せず運転しています。トラックの運転手さんは別のSAまで乗せてくれました。

最後に東京駅まで乗せてくれたのは大きいクラウンに乗る老夫婦でした。奥さんの足が悪く、車椅子なので旦那さん無しでは移動できないのですが、旦那さんの運転で日本各地を旅行しているそうです。ステキなご夫婦でした。
私も将来はこうして過ごしたいなと思いました。

そんなこんなで9時には東京駅に着きました。感動しました。



ヒッチハイク全体を通しての感想ですが、人の優しさに涙が出そうになりました。寒い夜で心細かったこともあり、本当に暖かい人達って居るんだなって思いました。

ホットコーヒーも頂きました。せめて会話するくらいは頑張ろうとするも、寝てしまっていた私に「疲れてるんだろうから寝ていなさい」と優しい言葉もかけて頂きました。


本当に皆さんに感謝です。無事に東京に着くことが出来ました。

これからヒッチハイクをする予定のある方達へ。日本は捨てたもんじゃないなって思えますよ。是非一度くらいヒッチハイクしてみてもいいと思います。

最後に。気温にだけは気をつけて下さいね。ではグッドラック!


P.S.持論ですが乗せてくれた方々は全て女性が決定権を持っていました。女性って強いなと思いました。